衣替え
もともと宮中の行事として平安時代に始まった衣替え。旧暦の4月1日と10月1日に行われていたもので「更衣」と呼ばれていました。天皇の着替えの役割をする女官の職も更衣と呼んだため、後に天皇の寝所に奉仕する女御を指すようになり、庶民の間では衣替えというようになりました。現在、きものの世界では6月1日〜9月30日まではという裏地のないものを、10月1日〜5月31日まではという裏地のあるものを着用します。特に夏の暑い時期(7月1日〜8月31日)には薄物といわれる透けた素材のきものを着ます。
このコーナーではきものにまつわる雑学をご紹介していきます。きものから生まれたことわざや習慣は身のまわりにたくさん。その意味を知り、ルーツをたどることで、きものがより身近な存在になるのでは?