「紺屋(こうや)の白袴」
「紺屋」とは染物屋のことで、もとは藍で布を紺色に染める仕事をさしました。この言葉は染物を専門としている人が、自分のものは染めることをしないでほったらかしにすることをいいます。「医者の不養生」と同じ意味ですね。ほかに、約束の期限や時間はあてにならないという意味の「紺屋の明後日」という言葉も。紺屋の仕事は天候に左右されるため、仕上がりが遅れがちだったことから由来しているそうです。
このコーナーではきものにまつわる雑学をご紹介していきます。きものから生まれたことわざや習慣は身のまわりにたくさん。その意味を知り、ルーツをたどることで、きものがより身近な存在になるのでは?